みなさんこんにちは!あしにゃんことアシリカです。
今回は、元アイドルマネージャーの経験を持つ私が、タレント(メンバー)に
わがままを言う権利を与えることが、
いかにアイドル活動の成功と事務所の未来にとって重要なのかを、実例とトップ経営者の知見を交えて徹底解説します。
この記事は、
タレントとの信頼関係構築や、
メンバーのモチベーション・素行にお悩みの運営スタッフ・プロデューサーの方々、
また、
運営に意見を言いにくいと感じている現役アイドルの方々のお悩みを解決し、
より建設的な運営体制を築くためのヒント
を提供します。
前回のアイドルメンバーを運営スタッフが信頼・信用できるようになるにはどうしたらいいかの解説文章はこちら!併せて読んでね!

導入 何故このような記事を書こうと思ったか?
私が新規設立のアイドル事務所にマネージャーとして赴任していた時期(2024年12月~2025年4月)、一つの大きな問題に直面しました。
それは、2025年2月に赴任してきたチーフマネージャーがとった、
タレントの主体性を完全に奪う
ような運営方針です。
特に2025年3月には、チーフがメンバーや私に対して
「君達には自由は一切ありません!」
と発言し、メンバーの意見や感情を一方的に抑えつける体制が敷かれました。
当然、その強圧的な姿勢にメンバーは委縮し、中には泣きついて「本当はこうしたい!」という本音を私に打ち明けてくれた子もいました。
幸い、その子の本心を聞き出し、実現のための具体的なTo-Doを模索できたことで、希望が通る結果となり、メンバーのモチベーション維持に繋がりました。
この出来事と、私が師事した声優・内藤玲氏のマインド(「心を動かすこと」の重要性)に加えて、偶然にもご縁があった現役東大生社長・三上功太氏の生の講演を聞いたことで、改めて
「わがままを言う権利」が持つ、現状打破と成長の起爆剤としての重要性を痛感。
この問題提起のために筆を執る決意をしました。
ちなみに、私が三上氏に出会えたのは、ホーリーピーク声優養成所時代に内藤玲氏から教わったアイドル運営に関するマインドセットを、さらに深く追究したいと自主的に学んでいたことがきっかけです。
つまり、
内藤玲氏に出会っていなければ、三上功太氏の教えに出会うことはなかった
と言っても過言ではありません。
私のこの経験こそが、二人の偉大な指導者の教えを統合して、この記事の結論を導き出しています。
その内藤玲さんの教えがアイドル運営にどう生きていたかを記したのはこちらです!

三上功太さんのSNSはこちらです!
結論
まず結論から申し上げます。
タレントがわがままや文句、不平不満を健全に発することは、
単なる”自己中心的”な行動ではなく、「今の現状を変えたい」「より高みを目指したい」という強い成長意欲の表れです。
そして、その声を運営が真摯に受け止め、
解決策を共に探求するプロセスこそが、
タレント自身が
自身の描く夢や理想に向かって進む「スタートライン」に立つことを可能にする
からです。
タレントの「わがまま」は、事務所の未来を変える「改善提案」に他なりません。
理由:我慢の先に成長はない
みなさんが不平不満やわがままを言うのは、例外なく
「今の現状に不満があるから」
ですよね。
そして、その不満の規模が大きくなる時、それは
「現状を変えたい!」
という強い気持ちがあるからです。
この「変えたい」というエネルギーを我慢して行動に移さなかった結果、充足感を得られた人はいません。
むしろ「あの時、勇気を出して言っていれば…」という
後悔
だけが残ります。
東大生社長・三上功太氏が語る「我慢」の危険性
私が感銘を受けたアドネス株式会社代表取締役、三上功太氏(現役東大生社長、フォロワー総数25万人超、著書『月に1億円稼ぐ現役・東大生社長の勉強法』)のメッセージは、この真実を鋭く突き刺しています。
それがこのリール動画です!
ご覧下さい。
三上功太さんの著書『月に1億円稼ぐ現役・東大生社長の勉強法』はこちらから買えます!
三上氏は講演で、ビジネスにおいても人生においても、
「我慢するのは、賢い人間なら誰でもできる。なぜなら、その方が今の生活は楽だから」
と指摘します。
しかし、
「でも、その先には良い未来が訪れるはずがない」
と断言しています。
彼は、現状を変えたいなら、
「まずは、今我慢していることを洗い出して、そうしない為にはどうしたら良いか考えることが大事」
だと説いています。
これは、アイドル運営にも完全に当てはまります。
タレントの「わがまま」を単に封じ込める運営は、
タレントの成長意欲という未来への投資を拒否している
のと同じです。
結果として、事務所全体の停滞を招きます。
私が離職後に起きた「ブラック運営の末路」
私が2025年4月末に円満退職した後、以前の同僚(2025年5月以降に自主退職)から、チーフマネージャーの言動がエスカレートしていたという情報が寄せられました。
- 人格否定の発言: チーフマネージャーによるメンバーの女の子への人格否定のような発言があった。
- 組織の機能不全: チーフマネージャーの意見を優先して作った事項に対し、メンバーが不満を持ち、一部組織がうまくいっていない状況が発生。
- 自主退職の連鎖: メンバーに優しい事務所だと信じて入社した元同僚も、「メンバーの意見を封じ込ませすぎている」体制に異を唱え、社長に相談の上、自主退職。
この問題は、チーフマネージャーが
「君達には自由は一切ありません!」
というスタンスを崩さず、メンバーの
「現状を変えたい」という健全な声
を抑圧し続けた結果、
タレントのモチベーション低下、スタッフの離職という形で表面化
したものです。
事前のメンバーの意見聴取や、感情に寄り添う対応があれば、この組織的な混乱は防げたはずです。
方法:わがままを「建設的な提言」に変える環境構築
タレントが安心してわがままを言える、そしてそれを
未来の成長に繋がる提言として昇華できる環境を構築する
ためには、
メンバー側と運営側
そして
双方の共通意識
が必要です。
メンバー側:「自分の気持ち(心)」を大切にする
- 自分の心(気持ち)を動かす: 恩師である内藤玲氏の教えの通り、表現活動の根幹は「心を動かすこと」。現状への不満(嫌という気持ち)があるからこそ、「変えたい」という未来への希望が生まれます。
- 感情の解放: 自分の気持ちを抑えつけず、「本当はこうしたい!」という心の声を正直に運営に伝えることが、未来を切り拓く第一歩です。
運営側:「未来の可能性」を信じる
- 寄り添いと環境作り: メンバーが落ち込んだ時や、「〇〇がやりたい!」と主張しやすい心理的安全性の高い環境を作ることが最重要です。
- 可能性の伝達: メンバーが発した「わがまま」や「不満」に対し、頭ごなしに否定せず、「夢は諦めなければ叶うよ!」「できるまでやる!やればできる!」(※内藤玲氏の指導哲学)と伝え、メンバーの未来の可能性を信じてあげる姿勢を大切にしましょう。
具体的な方法はこの記事をご覧ください。

メンバー・運営共通事項:「何故?」を意識する
- 食い違いの分析: 意見に食い違いが発生した場合、必ず「何故そういう風に考えたのか?」を双方とも考える癖をつけましょう。
- 運営: 「なぜメンバーはこの現状に不満を感じるのか?」
- メンバー: 「なぜ運営は今のルールを優先するのか?」
- To-Doの明確化: この相互理解のプロセスによって、共通事項と違いが明確になり、メンバーが自分の要望を叶えるために何が必要かの具体的なTo-Do(行動計画)が見えてくるようになります。これは、私が以前の事務所でチェキ撮影枚数を15枚→55枚に、売上を月2万→8万円に向上させた際にも用いた目標達成へのプロセスと本質的に同じです。
まとめ
元アイドルマネージャーとしての経験、そして三上功太氏の教えから、アイドル運営においてタレント(メンバー)の「わがままを言う権利」を大切にすべき理由は以下の通りです。
- 成長のスタートライン: メンバーにとって、「今の現状を変えたい!」という気持ちを発することは、自身の描く夢や理想に向かって進む決定的な第一歩になるからです。
- To-Do思考: 現状を変えたいなら、まず「何故そう思うのか?」を運営と共有し、そこから「どうしたらいいのか?」の建設的なTo-Doを導き出すことが、成長を加速させます。
- 未来への投資: 運営スタッフは、メンバーの不満の裏にある未来の可能性と成長意欲を信じ、その声を組織の改善に活かすことこそが、ファン獲得と売上向上に直結する最大の投資となります。
この記事が、あなたの事務所の不平不満を解消し、タレントも運営も共に成長できる、より楽しいアイドル活動を築く一助となることを心からお祈りしています。


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