皆さんこんにちは!あしにゃんことアシリカです!
この度は、私が代々木アニメーション学院(代アニ)の学内オーディションで見事合格を勝ち取った、声優事務所「碗プロダクション」のオーディション対策について、徹底的に解説していきます。
私の経歴ですが、声優養成所(ホーリーピーク)で学んだ後、アイドル運営としてグループ売上を約4倍に向上させた実績があり、さらに新規アイドル事務所のオーディション審査員も務めていました。
そのため、
「魅せる側」と「審査する側」の両方の視点から、
このオーディションの本質と攻略法
を深掘りしてお伝えできます。
声優を目指す方全般
アニメ業界や舞台業界に興味がある方
また専門学校・養成所の指導者の皆様
にとっても、
貴重な
「オーディション合格のエッセンス」
が詰まった記事となっています。
ぜひ最後までご覧ください!
碗プロダクション オーディションの出題内容(2022年度 代アニ学内オーディションデータ)
私が実際に受験した際の出題形式は、以下の5つのセクションで構成されていました。
この構成は、受験者の多角的なポテンシャルを見極めようとする事務所の意図が強く現れています。
| セクション | 形式と時間 | 評価ポイント(推測) |
| 自己PR | 60秒 | 表現力、個性、要約力、熱意 |
| 特技 | 時間自由(適宜) | 意外性、準備度、人を楽しませる力 |
| 歌唱 | アカペラ(選曲自由) | 音程、声質、感情表現、選曲センス |
| ロールプレイング | 舞台系演技パフォーマンス(グループ) | 協調性、即応力、動きのある表現力、発想力 |
| ダンス | 振付師・TA付きの集団パフォーマンス | 身体能力、リズム感、集中力、再現性 |
出題傾向に対する具体的な対策と本質
この5つの出題項目から読み取れる、碗プロダクションのオーディションが求めている傾向と、それに対する具体的な対策を解説します。
60秒自己PR:「一言で言い表せる個性」と「熱意」
- 傾向: 60秒という短い制限時間で、あなたの「核」となる部分を伝達する能力を見ています。
- 対策: 構成を完璧に作り込み、「私は〇〇な声優志望者です」と一言で言えるキャッチーなフレーズを用意しましょう。熱意はただ言葉にするだけでなく、声のトーンや表情で表現することが重要です。
特技:「場の空気を変える力」
- 傾向: 単なるスキルではなく、「審査員を惹きつけ、楽しませる力」を測っています。
- 対策: 声優演技に直結しなくても構いません。披露した瞬間に審査員が「おっ」となるような意外性や完成度の高さを意識してください。ユーモアも大歓迎です。
アカペラ歌唱:「原石としての声の魅力」
- 傾向: 伴奏に頼らない「純粋な声質」「音程の安定感」「感情を乗せる力」をチェックしています。
- 対策: 難しい曲で技術をアピールするよりも、自分の声の良さが一番伝わる曲を選びましょう。選曲ジャンルは自由ですが、アニソンやJ-POPなど、あなたの個性に合ったものを選ぶと好印象です。
ロールプレイング(舞台系演技):「協調性」と「動きの即応性」
- 傾向: チーム内でのコミュニケーション能力(配役の決め方など)と、その場ですぐに台本の内容を理解し、動きのある表現に落とし込む**「舞台適性」**を重視しています。
- 対策:
- チーム内での役割分担: 積極的に意見を出しつつも、チームの決定を尊重する協調性を見せましょう。
- 動き: 動きの多い演技が求められるため、ただセリフを言うだけでなく、空間を使ったダイナミックな表現を心がけてください。
ダンスパフォーマンス:「集中力」と「再現性の高さ」
- 傾向:
- プロの振付を即座に学び、正確に再現できる集中力と身体能力を見ています。
- 「変化や伸び率」よりも、「与えられたタスクを忠実に実行できるか(再現性)」に焦点が当てられています。
- 対策:
- 振付師を凝視: 練習中から振付師・TAの動きを徹底的に観察し、**「100%同じ動きをしよう」**という強い意識を持って臨んでください。
- 完璧なコピーを目指す: 2回目のパフォーマンスで改善点を見せるよりも、1回目・2回目ともに習った通りに正確に踊り切ることを最優先にしましょう。
この声優事務所・養成所が求めていることは何か?
普遍的な「声優の技術」以上に、このオーディション形式から読み取れる碗プロダクションが求めている人材像は以下の2点です。
「即応力」と「応用力」の高さ
配布直後の台本や、その場で教わった振付を、短時間で自分のものとしてアウトプットする能力(即応性)を強く求めています。
これは、アニメのアフレコ現場や舞台の稽古など、
時間の制約が厳しい現場で求められるプロの資質です。
「舞台適性」と「アイドル適性」を兼ね備えた人材
ダンスや動きのあるロールプレイングが課されていることから、声優業の中でも舞台(2.5次元、朗読劇)や歌・ダンスを伴うコンテンツ(アイドル声優、ライブイベント)に積極的に取り組める、
身体表現力に長けた人材
を求めている可能性が高いです。
この声優事務所に合格するために必要なこと
「言われたことを完璧に真似る力」:究極の再現性
ダンス審査で変化やダメ出しがなかったことから、この事務所は「教えられたことを正確に、即座に再現できる能力」を特に重視しています。
これは、現場でディレクターや音響監督の指示を正確に遂行するための基礎中の基礎です。
「動ける役者」としてのポテンシャル
身体表現やチームワークを重視したロールプレイングは、「声」の演技だけでなく、「俳優」としての土台があるかを見ています。
身体を大きく使い、活発なコミュニケーションが取れる人材は高評価を得やすいでしょう。
「明るさと協調性」:現場で愛される人間性
グループでの演技やダンスなど、集団行動が多いため、周囲と円滑に協力し、明るい雰囲気を作り出せる人間性も重要な合格要素です。
私のアイドル運営・審査員経験からも、技術以前に「現場で一緒に働きたい」と思わせる魅力は不可欠です。
声優を目指している人およびこの声優事務所を受験する人へのアドバイス
声優という夢を追いかける皆さんへ、そして碗プロダクションのオーディションに挑むあなたへ、私から最後のアドバイスを送ります。
「完璧な演技」より「指示を完璧にこなす姿勢」
このオーディションにおいては、未熟な部分があっても構いません。
それよりも、ダンスやロールプレイングなど、
「その場で課されたタスクに対し、全力を尽くし、指示通りにこなそうとする真摯な姿勢」
を見せてください。
あなたのプロとしての伸びしろと素直さ
が評価されます。
声優スキルは「舞台・ダンス」で磨かれる!
「声優だから声の技術だけ」という考えは捨てましょう。
碗プロダクションの傾向から見ても、
身体を使う能力
は声優としての活躍の場を広げます。
日頃からダンスや運動を取り入れ、
「動ける役者」としての自分を磨きましょう。
これが、ライブや舞台といった新たな声優の活躍の場を掴む鍵
となります。
あなたが審査員なら誰を選ぶ?という視点を持つ
自己PR、特技、歌唱の全てのセクションで、
「この人は他の受験生とどう違うのか?」
「この人にしか出せない魅力は何か?」
を徹底的に突き詰めてください。
私が審査員として採用した基準の一つである
「お金を払ってでも会いたい(見たい)」と思わせる「一撃の魅力」
を携えて、自信を持ってオーディションに臨んでください!
碗プロダクションのオーディション合格は、あなたの声優人生の大きな一歩になるはずです。
心から応援しています!


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