皆さんこんにちは!あしにゃんことアシリカです!
元アイドルマネージャーであり、過去に女性アイドルオーディションの審査員も務めた経験から、今回は芸能界の入り口の一つである声優養成所のオーディション対策について、徹底的に解説します。
私の経験と分析が、声優を目指す皆さんの大きな助けになれば幸いです。
今回は、私が代々木アニメーション学院(代アニ)の学内オーディションで受験した際のデータに基づき、ボイスラボトーキョー(ジャスト プロ/クロコダイル/アポロベイ 附属声優養成所)のアドバンストクラス入所オーディションの傾向と対策を深掘りしていきます。
ボイスラボトーキョー アドバンストクラス オーディションの出題内容
この養成所が求める「アドバンストクラス」(専門学校や養成所の既経験者を対象)の選考では、声優としての応用力よりも、
基礎的な知識と正確な実行力
が非常に重視される傾向にありました。
| 審査項目 | 内容・時間 | 傾向 |
| 筆記試験 | 20〜30分 | 漢字の読み、慣用句、ことわざ、四字熟語などの語彙・国語力、アクセントの場所など発音に関する基礎知識が問われる。
レベルは漢検準2級程度(常用漢字を使いこなせるレベル)または中学卒業レベルの一般常識。 |
| 早口言葉 | スライドに表示された早口言葉を、所定の制限時間内に「噛まず」「つっかえず」「テンポよくスムーズに」言えるかが試される。
小学校低学年で触れるような言葉遊びや、『外郎売』の鬼門となりやすい部分など、基本的な内容からの出題が中心。 |
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| スライド台詞読み上げ | 前方のスライドに表示された台詞を読み上げる。
途中で噛んだり、言い間違いをしたりすると、即座に強制終了となる。 スピード感、滑舌、発声、アクセントなどは強く要求されない。 |
出題傾向に対する具体的な対策
上記の傾向から、対策の鍵は
「一つもミスをしない基礎力」と「本番での動じない精神力」
の2点に絞られます。
【筆記試験対策】教養とプロ意識の証明
声優は台本を読み解き、キャラクターの感情や背景を表現する「言葉のプロ」です。基礎的な語彙力や日本語の理解は、プロとしての土台です。
- 語彙力の強化: 常用漢字の読み書き、慣用句、ことわざ、四字熟語の意味を再確認しましょう。特に中学卒業レベルの基礎的な語句を確実に理解しておくことが重要です。
- アクセントの確認: 日本語アクセント辞典を活用し、日常的に使う単語のアクセントの位置を正確に把握する訓練をしましょう。
【早口言葉・台詞読み上げ対策】「正確性」と「安定」の追求
他のオーディションでは表現力や個性が重視されますが、この審査では「正確にタスクを遂行できるか」が最重要視されています。
- 徹底した反復練習: 早口言葉は、小学校低学年レベルや専門学校で扱う基本的なものを、確実に一発で言えるまで繰り返し練習しましょう。
- 「強制終了」のプレッシャーに打ち勝つ: 台詞読み上げにおける「一発アウト」は、受験者に極度の緊張を与えます。完璧な準備はもちろんですが、本番でミスをしないための精神的な安定が最も重要です。
- 「噛んだら終わり」を意識: 練習の段階から、少しでも噛んだり言い間違えたりしたら、即座に中断する「本番シミュレーション」を取り入れましょう。これにより、1文字1音を大切にする集中力が養われます。
声優養成所・声優事務所が求めていることは何か?
今回与えられた情報に基づくと、この養成所・事務所がアドバンストクラスの受験者に求めていることは、単なる声優スキルに留まりません。
徹底した「基礎」の定着
専門学校や他の養成所での経験者(アドバンストクラスの対象者)に対し、
「本当にプロとして通用する基礎力を持っているか」
を厳しくチェックしています。
特に「漢字」「アクセント」「滑舌」といった
日本語の運用能力の確実性
を求めていると言えます。
プレッシャー下での「平常心」と「確実性」
「1つのミスが命取り」となる審査形式は、
プロの現場で求められる
「ミスを許されない一発勝負」
の状況を模擬しています。
緊張というプレッシャーの中で、どれだけ準備した内容を正確にアウトプットできるか
という、
精神的な強さとプロ意識
を見極めています。
指示に対する「従順性」と「遂行能力」
スライド台詞の読み上げは、与えられたタスクを忠実に、かつミスなく実行できるかを見ています。
これは、現場で音響監督やディレクターの指示を、
正確に、迅速に、ミスなく再現できる能力
に直結します。
この声優事務所・声優養成所に合格するために必要なことは何か?
普遍的なスキルではなく、このオーディションを突破するために特化して必要な要素は以下の通りです。
- 「減点対象」をゼロにする完璧な準備: 筆記・早口言葉・台詞読み上げのすべての基礎事項を、「知っている」ではなく「ミスなく実行できる」レベルまで高めることです。
- 独自の「メンタルコントロール術」の構築: 「緊張しやすい受験」の特性を理解し、平常心を保つためのルーティンや、万が一上がってしまった際の具体的な対処法を、自身で確立しておく必要があります。
- 基礎事項を「無意識下」でアウトプットする訓練: 緊張した状態でも、意識せずとも正確な発声、滑舌、アクセント、そして台詞読み上げの正確性を保てるよう、身体に染み込ませる訓練が不可欠です。
声優を目指している人およびこの声優事務所(養成所)を受験する人へのアドバイス
声優志望者の皆さんへ。そして、この記事を読んでいるすべての方々へ。
このオーディション形式は、時に「冷たい」「厳しい」と感じるかもしれません。
しかし、これは事務所が
「プロの現場は甘くない」
というメッセージを込めている証拠です。
私がアイドルオーディションの審査員をしていた経験から言えるのは、準備が不十分な受験者は、緊張からくるミスによって本来の実力すら発揮できず、不合格になるケースが多いということです。
合格するために最も重要なのは、「100点を目指す」ことではなく、「0点(強制終了)を取らない」ことに全力を注ぐ戦略です。
🔹 メンタルの鍛え方と自信の持ち方
- 完璧な準備が自信になる: 筆記や早口言葉など、知識でカバーできる部分で完璧な準備をすることこそが、「自分は準備を怠らなかった」という揺るぎない自信に繋がります。
- 「平常心」の練習: 練習の最後に、「これが本番なら絶対に噛めない」という状況を設定して早口言葉や台詞を読み上げ、それを録音して確認する訓練をしましょう。
- 失敗の経験を恐れない: もし不合格になったとしても、その経験はあなたの「基礎力の穴」と「精神的な弱点」を明確にしてくれます。私もこのオーディションは不合格でしたが、その後の活動に活かすことができました。失敗を分析し、乗り越える力こそが、プロとして長く活躍するためのレジリエンス(精神的回復力)となります。
なお、メンタル面に関して、どういう風に意識していけば良いかについて私のアイドル運営をした経験からのアドバイスに関する詳しい記事はこちらにもあるので是非併せて読んでください!


ボイスラボトーキョーが求めるのは、華やかな個性よりも、
過酷な現場で決してミスをしない「信頼できるプロ」の土台です。
あなたの培ってきた基礎力を、揺るぎない自信に変えて本番に臨んでください!
皆さんがこのブログ記事を通して合格を勝ち取ることを心からお祈り申し上げます!

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