皆さんこんにちは!あしにゃんことアシリカです!
私は元アイドルマネージャーとして現場運営やタレント育成に携わり、女性アイドルオーディションの審査員をしていた経験もあります。
そのため、オーディションの
「審査する側」の視点も理解しており、
その経験から得た知見を皆さんにお伝えしていきます!
今回は、私が代々木アニメーション学院(代アニ)の学内オーディションで受験した声優事務所「Air Agency」のオーディションに焦点を当て、その傾向と対策について徹底解説します。
声優を目指す方、
アニメに興味がある方、
そして指導者・審査員の方々
にも役立つ、
客観性と信頼性の高い情報を提供します!
出題内容(代アニ学内オーディションデータより)
私が受験した際のAir Agencyのオーディションの主な出題内容は以下の通りでした。
- 自己PR(60秒)
- 台詞読み
- 男女別に3〜5個程度のセクションが用意されており、その中から得意なものを1つ選択して読む形式。
- 台詞選択のためのシンキングタイムとして、事前に3〜5分程度の時間が設けられました。
- 志望動機
- 「何故この事務所を選んだのか?」という質問に対し、素直に回答することが求められます。
特に2の台詞読みでは、読み上げ後に何を意識したかを問う質問や、審査員が感じた受験者の個性についての質問がされやすい傾向がありました。
出題傾向に対する対策
Air Agencyのオーディション傾向を分析すると、
「素の魅力」と「自己理解力」
が重視されていることがわかります。
対策のポイント
| 項目 | 対策の具体的なアクション |
| 台詞読み(選択能力) | 台本をざっと見た際に、一通りウィスパーで読んでみる訓練を積みましょう。
どの台詞が一番「表現しやすいか」「感情を解放しやすいか」を瞬時に見極める選択能力を養うことが非常に重要です。 |
| 台詞読み(表現) | 素の声を大切にする事務所の傾向があります。
声色を無理に変えたり、ボリュームを不自然に大きく「作ろう」としていると判断されると、評価が下がる可能性が高いです。 自然体で声色やボリュームが変わることは問題ありませんが、作為的な演技は避けましょう。 話の内容の本質を理解し、自然な感情の流れで表現できるかどうかが鍵です。 |
| 質疑応答(自己理解) | 台詞読み上げの際に「何を意識して読んだか?」について、言語化できるようにしておく必要があります。
また、普段から演技をする上で「何を意識しているか」を自分の言葉で説明できることも非常に重要です。 |
| 自己PR/志望動機 | 自己PRは60秒という時間内で伝えたいことを明確に伝えられるよう、万全な準備が必要です。
また、想定されそうな質問(事務所への志望動機、自分の強み、将来のビジョンなど)をAI活用や指導者への相談を通じてシミュレーションし、字数にして約175〜200字程度で簡潔かつ論理的に返答できるよう練習しておきましょう。 |
| 選球眼の養成 | 複数のボイスサンプル台本を用意し、「得意な物は何か?」を直ぐに見抜ける「選球眼」を養う訓練を積んでください。
これは、オーディション本番での台詞選択だけでなく、声優としての仕事を受ける際にも役立つスキルです。 |
声優養成所・声優事務所が求めていることは何か?(Air Agencyの傾向より)
Air Agencyがこのオーディション形式を通じて求めていることは、普遍的な演技力だけではありません。
- 素の声と個性の魅力(素材の良さ):無理に「作った」演技ではなく、受験者自身の持つ自然な声色や個性が、キャラクターとして輝くポテンシャルを持っているかを見極めようとしています。
- 自己認識と表現の言語化能力:単に演技が上手いだけでなく、自分がなぜその台詞を選び、何を意識して表現したかを論理的に説明できる、高いレベルの自己認識能力を求めています。これは、現場でディレクターの意図を理解し、自分の演技を修正・調整する能力の基礎となります。
- 状況判断能力(選球眼):限られた時間で、自分のもっとも得意な表現ができる台詞を正確に選び出す判断力、すなわち「選球眼」を重視しています。これは、声優として様々な役や仕事のオファーの中から、自分の強みを活かせるものを見極める能力に通じます。
この声優事務所(養成所)に合格する為に必要なことは何か?(Air Agencyの傾向より)
この事務所のオーディションで合格を勝ち取るためには、以下の能力を磨くことが不可欠です。
- 自己分析に基づく台詞選択の精度向上:自分の声質、得意な感情、表現しやすいシチュエーションを深く理解し、用意された台詞の中から自分らしさが最も際立つ一本を迷いなく選べるようになること。
- 素の声を活かした表現の追求:声優として「役を作る」ことは重要ですが、この事務所に関しては「自分の声」という素材の魅力を最大限に活かす自然な演技を磨くこと。「大声でなく、通る声」を意識しましょう。
- フィードバックを受け入れ、言語化する訓練:普段のレッスンから「今の演技で何を意識したか?」「なぜその表現を選んだか?」を自分の言葉で明確に説明する訓練を積みましょう。また、指導者からのフィードバックを素直に受け入れ、改善点も言語化できるようにしておくと、質疑応答で高い評価を得られます。
声優を目指している人およびこの声優事務所(養成所)を受験する人へのアドバイス
このオーディションの結果、私は不合格でした。
しかし、その経験から得た教訓こそが、皆さんの合格への大きなヒントになります。
Air Agencyのオーディションは、華やかなテクニックよりも、
あなたの「人間性」や「個性」という素材そのもの
を深く見極めようとしています。
✅ 自分自身をプロデュースしよう!
ボイスサンプルや自己PRは、
あなたがどういう声優になりたいか、どんな強みを持っているか
を凝縮した名刺のようなものです。
私がアイドル運営で売上を4倍にした経験から言えるのは、
タレントは
「どう見られたいか」を明確にすることが
成功への近道です。
✅ 客観的な視点を手に入れよう!
オーディション対策は、孤独な作業になりがちです。
しかし、あなたが自己PRで話す内容や、台詞の読み方が審査員にどう届くかは、
客観的な視点
がなければ分かりません。
ぜひ、AIを活用したシミュレーションや、学校・養成所の指導者、信頼できる仲間に相談し、客観的なフィードバックを得てください。
自分の「素」を愛し、それを最大限に活かす戦略
こそが、Air Agencyの扉を開く鍵となるでしょう。
皆さんがこのブログ記事を通して合格を勝ち取ることを心からお祈り申し上げます!

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